和歌山県の県の花でもあります梅は冬の厳しい風や霜、雪に笑って堪え忍んだ後、初めて美しい花を咲かせるのです。別に他のものと争うのではなく、かといって力むのではなく、それでいてこの花は他の花々にさきがけて花を咲かせるのです。私はこの梅に今年の卒業生の皆様を見ました。
卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
君たちは今日「ひろせ」という名の思い出がいっぱい書かれた心のノートがひとつ完成しました。そのノートにはどのような事が書かれているでしょうか?友達の事?勉強のこと?運動会のこと?修学旅行のこと?君たちだけにしかわからないいろいろな思い出がそこには書かれていることでしょう。私はその最後のページに是非書いて欲しい言葉があります。それは「ありがとうございました」という言葉です。
背中より大きなランドセルを背負いこの校門をくぐってから6年。君たちは本当に大きく成長しました。しかし一人で大きくなった訳ではありません。いろんな人の支え、励まし、助けがあって今日の日を迎えることができたのです。「先生!ありがとうございました」「お父さん、お母さん、ありがとうございました」「見守り隊をはじめとする地域の皆さん、ありがとうございました」君たちを支えてくれた全ての方々に感謝の気持ちを込めて「ありがとうございました」という言葉を心のノートに大きく書いて中学校に進んでください。そして、そのノートを大切にしてください。
さて、人という文字を書いてみてください。人という文字は斜めの画が互いに支え合ってできています。そのことでもわかるように、私たち人間は人と人とが互いに支えあって暮らしているのです。卒業生の皆さん、君たちはお父さんやお母さんに支えられていますよね〜?しかし、私たちお父さんやお母さんも実は君たちに支えられているのです。私たちはお互い支えあって生きているのです。君たちが生まれたちょうど12年前、あの阪神淡路大震災が起こりました。6000人以上の人の命が奪われました。大切な人を亡くし、昨日まで住んでいた家が壊れ、多くの人が絶望と悲しみに暮れました。しかし、生き残った人たちは必死で瓦礫の中を人々の救助に当たりました。一人でも多くの人を助けよう。一人でも救い出そうとみんな必死でがんばりました。そして、互いに助け合い、励ましあい支えあいながら新たな生きる喜びを見つけていったのです。
人の命を大切にすることと、人と人とが支えあい助け合うということは私たちが生きていく上で最も必要なことだと思います。君たちはこのことを忘れずに、大きく成長してください。君たちの未来に期待しております。
保護者の皆様、本日はおめでとうございます。また、長い間PTA活動にご協力を頂き、本当にありがとうございました。
今日、お配りした「広報ひろせ」に子どもたちの将来の夢が書かれています。「お父さんのようになりたい」「人を助けるためにお医者さんや看護師さんになりたい」「パティシエになりたい」「スポーツ選手になりたい」等々子どもたちはいろいろな夢を抱いています。私たちはできるだけ多くの子どもたちが夢を実現できるよう、陽となり影となり子どもたちを支え、「人の命を大切にすることと、人と人とが支えあい助け合う」ということを心の糧として、子どもたちのため、学校のため、地域社会のため、そして自分のために、みんなで一緒に励んでいきましょう。
本日は本当におめでとうございます。
平成19年3月20日
広瀬小学校PTA会長 出口 隆之助
2007年03月25日
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